6月10日 オーク

オーク〈ブナ科〉

☆花言葉――歓待
ヨーロッパでは、木の王者とみなされている。
枝は天国まで達し、根は太く、地獄にまでのびていると信じられた。
ある国の伝説では、オーク王は1年の前半、森を支配し、夏至になると、ヒイラギ王に地位をゆずるとされる。

メーテルリンク作『青い鳥』には、チルチルとミチルが森の中で、木の精たちとおしゃべりするシーンがある。
ブナ、ニレ、ポプラなどにまじって、大王はやはりオーク。4千歳のじいさんで、白いひげが風にゆらゆらしてる。
ケルト民族の暦では、この日の木。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
機転がきき、いつも優雅なそぶり。
「面倒」なんて思ってもおくびにも出しません。
あなたの周りには友達がいっぱい。
政治家にもなれるわ。

岩田裕子

6月9日 れんげそう

れんげそう〈マメ科〉

☆花言葉―― 一体となってしまう
れんげそうには、もうひとつの名があります。
「げんげ」。
空じゃ雲雀がないてるに、げんげ畑は犂かれます。
(金子みすず「げんげ畑」)

昔は田畑に咲く、単なる雑草でした。
だから、空にヒバリの鳴いているのどかな日にも、抜かれなければなりませんでした。
ちらほら、花を咲かせて、かわいらしいというのに。
近頃は、美しい花といわれる。
れんげにとっては、天国の時代でしょう。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
約束を守り、実直なあなたは誰からも信頼されています。
まじめなのでいいかげんな恋はきらい。
心が一体となる恋の幸せは、もう間近に。

岩田裕子

6月8日 グラジオラス

グラジオラス〈アヤメ科〉

☆花言葉――用心
天に向かって、剣をつきたてている。
勇ましい花です。
しかもその刃の色あざやかさといったら、世界じゅうのどの王者も所有していないほど美しい。
グラジオラス。
「剣」を意味するラテン語からついた名前です。
その葉が、小刀のようにきっさき鋭くとがっているため。

南アフリカ、地中海の原産。
花の色は赤からオレンジ、黄、ピンク、白など。
なによりもこの花らしいのは、情熱的な明るい赤。
革命の花として、ポーランドで人気があります。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
強い自信を持ち、何ごともきちんと成しとげるすばらしい人。
でもちょっとしたことで、傲慢な人だと誤解されるかも。
気をつけましょう。

岩田裕子

6月7日 ばら(赤)

ばら(赤)〈バラ科〉

☆花言葉――幸福な愛
外国の童話によく登場します。
たいていは美しくて、それを鼻にかけてる花……という描き方。
グリム童話はもっと素朴で、よい子の口から、ばらと真珠がこぼれおちる……とか、美しさをほめたたえたのが多いのです。

私がいちばん好きなのは『星の王子さま』の中の、わがままな赤いばら。
淋しいくせに強がりいって、泣いてるのに涙を見せない。
ひとり旅に出た王子も、そのばらの無邪気さに気づく。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
知的でセンスがよく、優等生タイプ。
自信があるため友達は選ぶほうね。
どっちかっていえば「めんくい」。
慎重なので大失敗はしません。

岩田裕子

6月6日 ロベリア

ロベリア〈キキョウ科〉

☆花言葉――悪意
小さな藍色の花に顔を近づけて見ると、色といい形といい、ききょうにそっくり。
でも庭のすみなどにむらがって咲いているのを遠くから眺めると、まるで蝶の一群れがひらひら遊んでいるようにも見えます。
だから別名「ルリチョウチョウ」。
南アフリカ原産の愛らしい花。

ロベリアにはもう1種類があって、「ロベリア・カーディナルス」。
深紅の美しい花をひらき、こちらは北アメリカ原産です。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
指導力があるのでいつもリーダー格。
みんなの気持ちがどちらに向いてるかを的確につかみます。
個性的な見方をする人。
ボーイフレンドも同じタイプです。
うまくいってるときはいいですが、けんかすると大騒ぎ。

岩田裕子

6月5日 あじさい

あじさい〈ユキノシタ科〉

☆花言葉――冷たい美
雨の音を聞いていると、繊細な人になれる。
あじさいのように……。
そんな童話を書いたことがあります。

あの花の色!ピンクにすこうし水色が混じっていたり、水の精のドレスのようにやさしいブルーをしていたり。ときにはアメシストを思わせる紫……。
その色変わりから「七変化」の名もある。
雨といちばん仲のいい花。
匂いはありません。
そして短い命。
そんなさっぱりした性格から「冷たい美」の花ことばが生まれました。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
人をひきつける磁石のような人。
だけどある程度親しくなると、それ以上は心を開かないところがあります。
そこが魅力的。でも、もう少しやさしくなれば、恋が始まるのに。

岩田裕子

6月4日 はなびし草

はなびし草〈ケシ科〉

☆花言葉――私の希望を聞いて
英名カリフォルニア・ポピー。
カリフォルニアの州花なのです。
モハーベ砂漠という、この花の保護区へ行くと、見渡すかぎり、行けども行けどもつきない黄金の湖なのだとか。
そう、オレンジでも黄でもなく、金色の4枚の花びらであふれてる。
地元ではゴールデン・ポピーと呼んでいる。
牛や羊が食べちゃうので、数がどんどん減っていく。
それでペニーズ・フォー・ポピーズ(ポピーのために小銭を)の運動が起こり、子どもたちもお金を寄付したのですって。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
さっぱりしてて物ごとにこだわらない人。
でも本当はがまんしてるのではありませんか。
あなたの希望は、相手にちゃんと伝えて。

岩田裕子

6月3日 おだまき

おだまき〈キンポウゲ科〉

☆花言葉――愚かなこと
楚そとした、形のおもしろい草花。
その姿が、羽をひろげた鳩(コルンバ)に似ているので、ラテン語では「コロンピナ」と呼ばれています。
日本では、この花を糸巻に見たてた。
「おだまき」とは、糸巻なのです。

町娘のお三輪が、恋人の求女に愛を誓わせ、白いおだまきの糸を彼の着物に縫いつける。
ところが男は、黙ってどこかへ去ってしまった。
嫉妬にくるうお三輪。
糸をたぐって男の後を追い、魔物の住む御殿へと迷いこむ。そして殺されてしまうのです。
歌舞伎「妹背山婦女庭訓」より。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
愛したら最後、命までささげてしまう。
そんなあなたを愚かという人は、きっと心の底ではうらやましがっているのです。

岩田裕子

6月2日 ふくしあ

ふくしあ〈アカバナ科〉

☆花言葉――熱烈な恋
南米産の、ちょっと奇妙な形の花。
4枚の花びらの先に、色のちがう小さな花びらが、まあるくふくらんだように咲いています。
色は白、赤、紫、ピンクなど。
または、その二色の組み合わせ。

その形を説明すれば、釣りの浮きが下がってるように見える。
だから「つりうきそう」の名もあります。
イギリスで「イヤー(耳)ドロップ」というのは、耳飾りに形が似てるから。
「ひょうたんそう」と呼ばれるのは、つぼみがそんな感じなので。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
趣味がよくて上品なタイプ。
異性のあこがれの的です。
ところがあなたは好ききらいが激しいほう。
内気な誰かさんと熱烈な恋をしそうよ。

岩田裕子

6月1日 エーデルワイス

エーデルワイス〈キク科〉

☆花言葉――尊い記憶
チカチカまたたく流れ星が、アルプス目がけて落ちてきた。
そして、花になったのがエーデルワイス。
「アルプスの星」の名にふさわしく、うぶ毛を銀に光らせた、星形の可憐な花です。

映画『サウンド・オブ・ミュージック』で世界的に有名になりました。
命がけで戦争反対を唱えた一家が、今夜、アルプス越えして逃れるというとき、最後に美しい歌を祖国の地に響かせる。
「美しい花よ、永遠に」とエーデルワイスに心を託し、祖国への愛を訴えるのです。
日本名は、「薄雪草」。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
心やさしく、そのため厳しい現実を生きていくのに苦労するかもしれません。
でも必ず味方が現れる不思議なめぐり合わせがあります。

岩田裕子