あやめ〈アヤメ科〉
花言葉――よき便り
紫の花びらの根もとに、よく見ると、金茶色の豹プリントがほの見える。それが、あやめです。よく似た親類たちからの見分け方。
源三位頼政という男が、宮中で、あやめという美女と恋に落ちた。帝に願って、結婚を許されたのです。頼政は喜んで、あやめを連れ出そうとした。ところが、宮中には美しい女が数えきれないほどいる。あせった頼政は、自分の恋人が見分けられなくなり、歌で呼びかけたところ、ほほ赤らめた美女があやめだったということです。
花うらない(この日がお誕生日の方へ)
恋の予感がピンときたら、きっとうまくいくはずです。理屈っぽいほうだけど、恋に関して、それは捨てて。直感こそ、よき便りと信じよう。
岩田裕子