チューリップ(白)〈ユリ科〉
花言葉――失恋
花びらのつややかさ。ふりそそぐ春の光をピシャピシャはねかえし、いかにも楽しそうです。人間の女の子だったら、飛びはねているかもしれません。そしてあのコップみたいな花の形。金の光をいっぱいためて、たぷたぷゆらしている。
宮沢賢治は、美しく白いチューリップをたとえて、「何か不思議な合図を空に送っているようだ」と書いています。花の盃の中から、ぎらぎら光ってすきとおる蒸気がわきあがり、空にゆらゆら昇っていくのだとも。
花うらない(この日がお誕生日の方へ)
流れ星がまたたくような、きれいで短い恋をくりかえす。そんな気配がします。恋人を悲しませないで。でもあなたは自分に正直なのですね。
岩田裕子