わすれなぐさ〈ムラサキ科〉
☆花言葉――私を忘れないで
夢見がちの、悲しげな少女の瞳に似ている。だって、こんな中世ドイツの伝説があるのですもの。
ドナウの川岸を騎士とその婚約者が歩いていた。すると、小さな青い花が崖下に咲いていたのです。少女の目の色と同じ。「なんてきれい!」
騎士は花をとろうと身をのり出す。ところがヨロイが重すぎたのです。足をすべらし、水の中へと転落していった。「私を忘れないで」と叫びながら、激流にのみこまれてしまったのです。
2月29日、この花を友達と贈りあう。そんなヨーロッパの風習があります。
◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
神経がこまやかで感受性の豊かなあなた。それだけに、調子のいい友達に利用されがちです。いじわるな友達は、無視していいのですよ。
<岩田裕子著 バースディ花うらない366(小学館)より>