クロッカス(紫)〈アヤメ科〉
☆花言葉――切望
秋咲くクロッカス。
この花には、春生まれと秋の生まれの、ふたつのタイプがあるのです。
アルプス山麓の古狼が、猟師ライネルの一人息子、美男のクローカスをさらって、自分の娘と結婚させた。
狼娘はまえから彼に恋こがれていたのです。
悲嘆にくれる父ライネル。
早く戻ってくるよう切望しているのに、息子は帰ってきませんでした。
彼の涙が雪の上にこぼれ、紫の可憐な花が咲いた。
この花が、クロッカス。
ギリシア神話では生命と死を司る女神ヘカテの花とされている。
◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
愛し、愛され、燃えつきる――そんな情熱的な愛を願っているのですね。
願いは実現しますよ。さあ、積極的に行動しましょう。
<岩田裕子著 バースディ花うらない366(小学館)より>