9月17日 おにゆり

おにゆり〈ユリ科〉

☆花言葉――富と誇り
『鏡の国のアリス』を読んでると、花たちが突然自分勝手なおしゃべりを始めるのです。
アンデルセン童話の中では、内気で気弱なひなぎくも、ここでは金切声をあげて、騒ぎまくってる。
いつもひかえめなスミレさえ、アリスに向かい、「こんなまぬけな顔した人、見たことないわ」と言いはなつのです。
いちばん手きびしいのは、おにゆり。アリスの服にもことばにも文句をつけて。だけど物知りだし、花たちの横暴をたしなめたりもする。辛らつな、知性派です。そんな感じの花でしょう?

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
誇り高く、立居ふるまいにも気品がある人。そんなあなたがうまくいかないのは、相手に合わせる気持ちがないから。近づきがたいのです。

岩田裕子