10月13日

スイートピー(ピンク)〈マメ科〉

☆花言葉――優しい思い出
今のスイートピーをアイロンでのばすと、昔のスイートピーになります。
もとは、まっすぐな花びらだったのです。
まっすぐなひらひらしたスイートピーの花は、それでも人気が高く、英国では1900年に、この花の渡来を祝って「スイートピー200年祭」が開催されたほど。

そして、翌年に「スペンサー夫人」が生まれる。
人ではなく、スイートピーの新しい品種なの。
ウェーブのかかった最初のスイートピー。

その後、この花のフリルは細かくなる一方。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
献身的。よくいえば親切、悪くいえばおせっかいやさんかな。
世話を焼かれるのが好きな人にはいいけど、きらいな人には少しセーブしよう。

岩田裕子

10月12日

イトスギ〈ヒノキ科

☆花言葉――涙
ゴッホの絵の中のイトスギは、まるで巨大な緑の炎。
大地から、もうもうと濃い緑の火をふき上げ、空にのぼっていくかのようです。
南ヨーロッパ産らしく、情熱的な表情をした樹木。
英語名はイタリアン・サイプレスですが、イタリアには生えていません。

日本には、明治中期に渡来して、関東より南の土地に植えられた。
東北にはないのですが、宮沢賢治は「糸杉」を好きで、短歌に読んだりしています。
ゴッホの絵画で気に入ったのでしょう。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
しんぼう強く着実にことを成しとげていく。
見かけは繊細なのに本当に強い人です。
あなたの情熱は山火事。恋人の心もとろかしてしまう。

岩田裕子

10月11日

こけもも〈ツツジ科〉

☆花言葉――心臓病を治す
北海道から九州の高山に生え、北半球にも広く分布しています。
夏、鐘の形の白やピンクの花をひらき、その後、丸くて赤い、かわいらしい実をつける。
その実は、果実酒になるのです。

北原白秋の『樺太旅行記』にも「フレップの実は赤く、採りて酒を製する」と書いてある。
「フレップ」とは樺太(サハリン)でこけもものことなの。
葉っぱは薬草です。
果実はジャムにしたり、塩づけやそのままでも食べられます。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
ひとに甘えるのが上手。
年上の人に好かれそうなタイプですね。
あなたの魅力は天真らんまんで明るいところですが、ときどきはがまんしないと、わがままな子といわれそう。

岩田裕子

10月10日

月見草〈アカバナ科〉

☆花言葉――浴後の美人
「富士には月見草がよく似合う」と太宰治は書いています。
日本一高い山を相手に、少しもひかず、凛とたたずみ、さすがだというの。
富士山は3千メートルを越えてる。
こちらは、たった70センチしかないというのに。

だけど……気になる。
太宰治は、黄色い花と書いている。
これはマツヨイグサではないでしょうか。
よく間違えられるけれど、月見草は白く、マツヨイグサは黄色なの。

月見草の葉っぱは刃物みたいで、ふちにギザギザがあります。
夕方、咲く。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
冒険好き。ひとりであちこち歩き回るのが趣味です。
マイペースで生きていく人。
親友も恋人も、あなたと同じタイプの人になりそう。

岩田裕子

10月9日の花

すすき〈イネ科〉

☆花言葉――勢力
見渡すかぎりの秋の野に、すすきの銀の穂が風にさやさやゆれている。日が落ち、そのオレンジ色も消えかけ、あたりには、少しずつ闇がおり始め……
その荒涼たる景色は、どこかぞおっとするほど淋しく、だけども胸がしめつけられるほどなつかしく、日本の秋そのものだという気がする。
色とりどりの愛らしい花ばかりでなく、地味な銀色のすすきの穂を美しいと感じた日本人の美意識の高さに、あらためて驚いてしまうのです。
お月見の晩は、すすきとお団子を。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
努力がむくわれないこともあったかもしれません。でもそれでやめては、あなたの長所も台無し。あきらめずつき進めば、きっと幸せに。

岩田裕子

10月8日の花

はしばみ〈カバノキ科〉

☆花言葉――仲なおり
ケルト民族にとっては、リンゴとともにもっとも神聖な木。ケルトの愛の女神イーンガスは、赤い斑点のある白鳥を連れ、はしばみの杖を持っているといいます。
雷神トールにささげられた木。はしばみの枝で泉をかきまわすと、雨が降るという。
また、はしばみの杖は探偵みたいな力があって、かくれた財宝、殺人犯やどろぼうを見つけ出すとか。警察犬みたいな植物なの。
妖精ボブ・ロビンは、はしばみの小枝に住んでいる。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
ユーモアがあって、あなたのまわりは笑いの渦。それって最高の特技よ。つらいことも笑顔で忘れるあなたを、見つめてる人が、そこに。

岩田裕子

10月7日の花

ラベンダー〈シソ科〉

☆花言葉――沈黙
青と赤をかきまぜ、ほんの少し妖精の粉をふりかけた。そんなふうに、かわいらしい紫色のラベンダー。
一面のラベンダー畑を見たことがあります。どこまでも続く、薄紫の海のうねりは、人魚が住んでいそうなほど静かで幻想的な景色でした。
さわやかな香りは、すっと肺までとけこんでくる。心をしずめる効果があります。眠れない夜、ラベンダー・オイルを2~3滴、お皿におくと、ふわっとした香りになぐさめられ、深く安眠できるのです。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
口数少なく、静かな人。でも本質的には明るいので楽しい生涯です。堅実に愛を育てていくほう。告白されても簡単にはなびきません。

岩田裕子

10月6日の花

つゆくさ〈ツユクサ科〉

☆花言葉――なつかしい関係
道端にこの花をみつけると、ほおっと心がやすらぐ気がします。
茎の長さは30センチほど。そこに3枚の、空のような青い花びらをひらくのです。1枚は小さく、2枚は大きくて、子ぞうダンボの耳みたいに空へ飛びたちそうな感じ。
その表情が、いつも露をおびていそうなので、露草。朝早く、この花をみると、ほんとうに涙のような丸い露をふくんでいる。
あまりに可憐で、いつまでも気になる花。その形からか、別名「ボウシ花」。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
趣味がいっぱい。そのどれかにいつも夢中。あなたは情熱的なんです。愛にも熱狂的ね。見つけた恋にまっしぐらに飛びこむパワーがある。

岩田裕子

10月5日の花

メロン〈ウリ科〉

☆花言葉――飽食
夕張メロンは、ほのかな甘み。そして、マスクメロンのさわやかさといったら!
ある貴族が宮廷のパーティーで、たっぷりと水分を含んだ、おいしいメロンをいただいた。
さっそく自分の庭師ラーセン君を呼んで、宮廷の庭師に種をわけてもらうように、というのです。それを聞いてラーセン君、鼻高だか。
「そのメロンは私が作って、宮廷に届けたものでございます」
「え、うちの?」と貴族はびっくり。
人の家でいただくものはおいしく感じられるのよね。アンデルセン童話です。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
赤いほっぺの健康的なあなた。みんなのマスコット的存在ね。ちょっと赤ちゃんぽいとこも。恋をするのは、もう少し大人になってから。

岩田裕子

10月4日の花

クローバー(白)〈マメ科〉

☆花言葉――約束
クローバーは、ヨーロッパの原産。それがなぜ日本に広まったかというと……。信じられないようなお話です。
江戸時代、オランダから大名に献上されたガラス製品―ランプやグラスをわらないよう、箱のすき間に枯れ草がつめられてた。
それがクローバーだったのです。「ツメクサ」という日本名は、ここから。枯草が根づき、日本中で見られるようになったのは、明治時代なのです。
4つ葉のクローバーは珍らしいので、幸運のシンボルとされています。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
ときめきだけを胸に抱いて、あなたは愛の放浪者。遠くばかり探していませんか。大切な人は、意外に身近であなたを見つめているのです。

岩田裕子