11月30日 ローズマリー

ローズマリー〈シソ科〉

☆花言葉――私を思ってください
すっきりした強い香りで、古くから香水やオーデコロンに使われてきた、ローズマリー。
美しい青紫の花を咲かせます。
でもこの花は昔、白かったとか。
聖母マリアが、幼児だったキリストの下着をローズマリーの藪のうえでかわかした。
その日から花の色が、聖母を象徴するブルーに変わったという。

潮騒の聞こえる土地によく育つので、「海の露」とも呼ばれます。
妖精の植物なので、教会につるすと、彼らを歓迎する合図になるとか。
羊料理によくふりかけられる香辛料です。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
あなたとおしゃべりしたくて、毎日楽しみにしてる友達がいます。
でも、自分のことを相談するのはへた。
早く恋人を見つけて、甘えて。

岩田裕子

11月29日 香水木

香水木〈クマツヅラ科〉

☆花言葉――忍耐
茎から香料のバーベナ油がとれる。
あまりに人の心をくすぐるさわやかさなので、香水木の名がつきました。
どちらかというと、レモンの匂いに似てる。
それで、英名は「レモン・バーベナ」という。
今、人気のハーブの中でも、とくに注目されているのです。

常緑性の低い木で、魔力をうわさされるクマツヅラ科に属する。
この科の植物は、北欧神話では雷神トールに、ローマ神話では美の女神ヴィーナスにささげられています。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
好ききらいがはっきりしているので、なかなか心を開かないほうです。
でも、わかってくれる人は必ずいるもの。
確実に成功できる人です。

岩田裕子

11月28日 サフラン

サフラン〈アヤメ科〉

☆花言葉――歓喜
秋の花がすべて散り終えたころ、牧草の精が花の女神フローラにお願いした。
「淋しがっている子羊のために、花を咲かせてください」と。
そして、フローラの指先から生まれたのが、サフラン。
冬も間近な季節、淡い紫の花びらが目のさめるようにあざやか。
曙の女神オーロラは、サフラン色の馬車に乗っているとされる。

黄色のめしべを乾燥させると、高価なスパイスになります。
ブイヤベースやパエリヤなど、地中海料理に欠かせません。
香りに食欲をそそられる。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
遊び好きな人。
ちょっとそそっかしいけど、みんなの人気者ですね。
心の底からわきあがる思いを大切にすると、うまくいきます。

岩田裕子

11月27日 綿

綿〈アオイ科〉

☆花言葉――優秀
アメリカ南部は7月になると、まるでサウナ風呂の中のような蒸し暑さなのだそうです。
綿の花は、この季節に咲く。
むくげに似た白やピンク、赤や黄色の可憐な5枚の花びら。
花が散り、実が熟すと、種子をつつんだ白い綿毛が、もあっと外に飛び出すのです。

昔は、黒人奴隷がひとつひとつつみとった白い綿の実を、今は機械が一気に取り入れるのだとか。
そして、私たちの大好きなアメリカのジーンズなどになるのですね。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
あなたがいると、グループがいつもより活気づくの。
天性の指導者。
人を平等に扱うのになれてる。
好きな子は特別扱いしていいのよ。

岩田裕子

11月26日 ギンバイカ

ギンバイカ〈フトモモ科〉

☆花言葉――愛のささやき
白やばら色の優美な花を咲かせ、女神アフロディテにささげられていた。
アフロディテの恋人アドニスがイノシシ狩りに出かけると、女神はギンバイカの森に行き、休息するのだといいます。
アフロディテの波うつ金髪は、この植物で結わかれていた。

英雄アイネイアスにその葉を1枚与えたので、彼は恋に酔いしれた気分になったという。
恋の魔力をもつギンバイカ。
若い娘が、この葉をせんじて飲むと、美しくなるとの伝説もあります。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
美の女神アフロディテのように、美的センスにすぐれている人。
あなたは好きな人を自分のものにする力を持っています。
幸せな人!

岩田裕子

11月25日 くず

くず〈マメ科〉

☆花言葉――恨み
その葉は山野に茂りに茂っている。
つる性なので樹木にびっしりからみつき、一方では太い地下茎を土の中にめぐらせ、たくましいのです。
ところが、花は可憐。
紫の、ちっちゃく結んだリボン状の花を、その穂全体に咲かせて、ろうそくの炎のよう。

花の魅力がきいたのか、秋の七草のひとつに選ばれている。
人助けの植物でもあり、根からとるでんぷんは葛切り、葛そうめん、葛湯、葛もち、風邪薬の葛根湯の原料。
茎の繊維で布を織り、着物にした時代も。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
一途に想う人を愛します。
一見おとなしそうなのに、心の強いあなた。
あまりに愛しすぎて、周りが見えなくなることも。
落ちつきを大切に。

岩田裕子

11月24日 シクラメン

シクラメン(赤)〈サクラソウ科〉

☆花言葉――内気
小さな花弁をくるりとそらせて、なんとも愛くるしいシクラメン。
地中海沿岸が産地で、とくにギリシアには、7種類の野生のシクラメンが咲いているのだとか。

山中やがけっぷちの、それも木や岩のかげに咲くので、どちらかといえば、地味な花だと思われていた。
それでも少しずつ人気を集め、とうとう今では歌まで作られているのです。

キクラミナ(シクラメンのこと)
キクラミナ
いと危うき岩場にて
色あざやかに咲き誇る……と。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
内気だけど、熱い心の持ち主。
好きになった人には、それこそ矢のようにまっすぐ、愛をそそぎます。
静かで落ちついた恋が待ってるわ。

岩田裕子

11月23日 もみじ

もみじ(紅葉)

☆花言葉――臆病
霜の精が森をぬけながら木ぎを赤にでも黄色にでも、めいめいの好きな色に変えていく……。
それがもみじ。
『赤毛のアン』の空想です。
彼女の住むあたりの秋はじつに美しく、窪地の樺は日光のような黄金色に、果樹園の裏手の楓は深い真紅の色に染まるのだとか。

日本のもみじも、負けずに美しい。
ことにすばらしいのは、京都・高雄の11月です。
すさまじく燃えるもみじの赤や黄は、胸につきささるほどでした。
もみじ見物のことを日本では「紅葉狩り」といいます。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
少し臆病なところが。
自分を大切にしすぎてはいけません。
さあ、冒険しましょう。
人に怒られたら怒りかえすくらいの迫力を持って。

岩田裕子

11月22日 きつねのまご

きつねのまご〈キツネノマゴ科〉

☆花言葉――美の極致
変な名前だと思うでしょ。
花穂の形がきつねのしっぽに似てるからですって。
でも、ずっと小さいから「きつねのまご」。
花は、くちびるの形をしてる。
淡い藤色、そして白いくちびるもあります。

じつは虫媒花なんです。
小さなハチがこの花の中心にもぐりこもうとするとき、体に花粉がつく。
そのまま、別の花に飛んでいき、花粉を運んでくれるのです。

道端に咲いてる花だけど、軽く見てはだめ。
良質の薬草です。
根ごとぬきとり、陰干しして煎じると、気持ちが落ちつく飲み物になる。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
少女らしいかわいさにあふれてる。
あなたを守ろうと、力強い友人たちがいつも待機しています。
それでいいのよ。
繊細さを大切にして。

岩田裕子

11月21日 はるしゃぎく

はるしゃぎく〈キク科〉

☆花言葉――つねに上機嫌
真夏に黄や褐色の花を咲かせます。
漢字で「春車菊・波斬菊」と書くけど、それはあて字で、本来は「ペルシア菊」の名を持っている。
でも、この国には関係なく、原産地は北米なのです。
ルイジアナ州、ミネソタ州、カリフォルニア州の草原を、華やかに金に色どっている。

学名は、ギリシア語で「南京虫に似た」という意味。
果実の形が似てるのだそうです。
英名は「ゴールデン・ウェイブ」(黄金の波)。
その、一面に咲き乱れる様子を形容したのでしょう。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
明るく、いつも上機嫌。
あなたのまわりは、いつも友達でいっぱいです。
たまにキズは勉強ぎらい。
勉強すると、別の自分も発見できるわ。

岩田裕子