10月25日 カシ

カシ〈ブナ科〉

☆花言葉――勇気
北欧では、雷神トールにささげられたカシの木。
雷がよく落ちるのですって。
日本では、「どんぐりのお父さん」です。
同じ種類なのに、イメージのちがうのがおもしろい。

その葉はスラリと細く、1年じゆう緑を茂らせている。
幹の高さは10メートルほどと、堂どうとした体格。
おしゃれで自慢できるお父さんみたい。

名前の似てるカシワとは、同じブナ科の親類どうし。
カシワの実も、どんぐりです。
てっぺんにヨージをつきさして、くるっと回せばこま遊び。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
計画をたて、そのとおりに実行する勇気のある人。
あなたの一生は挑戦につぐ挑戦。
どんな試練があってもきっと切りぬけられます。

岩田裕子

10月24日 ふよう

ふよう〈アオイ科〉

☆花言葉――繊細な美
中国に「成都」という都市があった。
ときの皇帝は、城の周囲40里にわたって、ふようの花を植えさせ、城中もまたこの花であふれさせて、その華やかな美を楽しんだという。
中国原産。
淡いピンクのこの花は、酔芙蓉の呼び名があります。
ほのかな紅が風にふるえるその様子は、色っぽい美女を思わせる。
昔の人は、酒にほろ酔いかげんの楊貴妃にたとえたのです。

純白のこの花は、日本では、富士山にたとえている。
一輪の芙蓉に秋をとどめたり   虚子

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
優雅なものごしが身についてる。
魅力的な人です。
微妙な美しさが漂ってるので、異性に追いかけられそう。
でも恋人は自分から選んで。

岩田裕子

10月23日 はこべ

はこべ〈ナデシコ科〉

☆花言葉――追想
4人姉妹の個性が楽しい『若草物語』。
それぞれが好きな花を庭に植えるのだけど、いちばん心やさしい三女ベスの選んだ花は「はこべ」。
小鳥の餌だからですって。

山道、畑、道端など、に生えている。
背丈は15~30センチ。
白い小さな花びらが、いたるところてんてんてんと緑の葉のあいだから顔を出し、まるで小鳥の足あとのよう。

春の七草のひとつ。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
泉のごとく発想がわき出る。
天性、企画力が豊かな人。
あなたには簡単でもほかの人にはとてもむずかしい、そんな優れた才能の持ち主。
過去にとらわれすぎなければ幸せに。

岩田裕子

10月22日 きんもくせい

きんもくせい〈モクセイ科〉

☆花言葉――謙そん
木の犀と書いて、「木犀」。
この木の肌が、動物の犀の皮に似ているからですって。

きんもくせいは、金の花を秋のさかりに咲かせ、ぎんもくせいは、銀の花を秋の終わりごろに咲かせるのです。
実際は、金の花は黄色がかったオレンジ、銀の花は、白い花。
どちらも小さな花をかたまって咲かせ、木からこぼれおちそうなほど。

なによりも人をひきつけるのは、甘いその香り。
中国では、ウーロン茶の香りとしているとか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
人がらがよく、ひかえめ。
あなたに胸を熱くしてる人は多いはずです。
周りを見回してみて。
謙きょなのは長所。
だけど、愛には積極的に。

岩田裕子

10月21日 からたち

からたち〈ミカン科〉

☆花言葉――思い出
黒い枝ぶりが青緑の空をバックに冴えざえと美しいからたち。
そこに白い花が、まるでレースのハンカチを結んだかのように、枝じゅうに咲きほこっている。
花びらは細く長く、まるで風ぐるまのようにぴんと張ってる。
ただし、5枚の花びらなのです。

意外に、強大なトゲがある。3~6センチもの長さです。
花の芳香に誘われて、ふらり近づくと、ちくっとさされる。
トゲのすぐ根もとに、花は必ず咲いてるのです。

中国原産。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
色にたとえたらオレンジ色。
明るくってどこにいてもめだつし、おしゃれです。
おとなしい子に親切にするようにすれば、あなたの魅力がもっと深まるはず。

岩田裕子

10月20日 ニレ

ニレ 〈ニレ科〉

☆花言葉――威厳
ニレの木の梢は上品で、ちょっと弓なりにそっているのも美しい。
北欧神話では、最初の女性が作られたとき、3人の神 ― オーディンから魂を、ホニエルから感覚を、ロキからは血と体温を贈られたという。
この女性はニレの葉でつくった着物を与えられたので、エンプレ(ニレ)と名づけられました。

フランスでは、「ニレの木の下で待ってて」というと、「あてにしないで」という意味。
ところが恋人にニレの葉を贈ると「会いにきて」というメッセージに。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
自分のことだけじゃなくクラス全体、社会全体が見られる人。
世界的指導者になるかもしれません。
いつも5年後を考えながら行動して。

岩田裕子

10月19日 イチョウ

イチョウ〈イチョウ科〉

☆花言葉――長寿
散りゆくイチョウ並木を歩いていると、ふわっと時間が消えてしまう気がします。
ただもう、ハラハラ落ちてくる、黄色い、三角の、軽い葉っぱを体いっぱいに受けて、自分もいっしょに、空へ舞いあがったり、地面をすすすっとすべったりしそうな、妙にたよりない気分になるのです。

秋の涙かもしれません、イチョウの葉は……。
もうすぐ冬の精がやってきて、1年間、お別れなのですもの。
でもそのまえに、葉っぱが落ちると今度は銀杏の実がふってくる季節。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
勉強家でセンスもある人。
人気のわりに友達は数少ないほう。
軽いつきあいより深い親友を何人かほしいタイプです。
一生の友ができますよ。

岩田裕子

10月18日 おにゆり

おにゆり〈ユリ科〉

☆花言葉――富と誇り
鬼百合の花が咲く庭
石の中に虎を発見する日のひらめき
(西脇順三郎詩集より)

詩とはイメージの遊びですから、意味不明のことも、ときとしてあります。
ただ、おにゆりの場合、虎が飛び出してもおかしくない気がする。
濃いオレンジ赤の、そっくりかえった花びらに、黒紫の点てんがちらばり、鋭いめしべをひけらかして、なんとも奇怪な魅力がある。
もしも花がドレスなら、おにゆりを着てみたい。私はそう思います。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
知的でセンスがよく、社交性にも恵まれている。
遊びでいっぱい恋愛しそうです。
相手を傷つけすぎてはだめよ。
明るい人と気が合いそう。

岩田裕子

10月17日 くちなし

くちなし〈アカネ科〉

☆花言葉――とてもうれしい
あの白は……。
アイスクリームを薄くスプーンですくい、6枚の花びらに仕立てたみたい。
甘い香りも、アイスクリームのようです。
それなら、あの黄色いめしべは、ウエハースの黄色にあたるのかもしれません。

くちなしは、香り高く、静かな白の美しい花。
西洋では、男性がボタンホールにさす花として有名なのです。
またの名を「ケープ・ジャスミン」。
ケープ・タウン(喜望峰)から来た、ジャスミンの香りのする花だからとか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
女らしいっていわれる。
本人はそのつもりはないのに。
でも細やかな神経の持ち主だし、話し方もやさしい感じ。感情もゆたかな人です。

岩田裕子

10月16日 ベゴニア

ベゴニア〈シュウカイドウ科〉

☆花言葉――片想い
大きな葉っぱのかげから、色あざやかな、かわいらしい花をのぞかせている。
両親の手にぶらさがってブランコしながら歩いてる、小さな女の子みたいです。
南国の花らしく、のびやかで、屈託がない。

遠く外国に住んでいながら(日本のことよ)すっかりリラックスしてとけこんでしまっている。
手間がかからず、1年じゅう、花の見られるのが楽しい。
葉が左右対称でないことから、「片想い」の花ことばが生まれたのでしょうか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
おしゃれ上手で、ウイットに富んだ会話にも人気があります。
自分では意識してないのに、あちこちで恋のうわさをふりまかれそう。

岩田裕子