6月18日 タチアオイ

タチアオイ〈アオイ科〉

☆花言葉――熱烈な恋
避暑地の花のタチアオイ。夏の高原の、冷たくすきとおった空の下で、すっくと茎をのばし、大きくて無邪気な花を、いくつも咲かせるのです。背が高く、花も大きいのに可憐で、丸い瞳の大柄な少女のよう。
ヨーロッパでも人気がある。作家、マルセル・プルーストによると「マストのように軽やかで、円柱のように高雅な姿」ですって。
色はピンク、青、白、紫など。八重咲きのは威厳があり、「宮廷の庭にも似つかわしいほど堂々としてる」といわれています。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
あまりにも純真一途なため、失敗すると自信をなくしてしまいがち。でも何の計算もないあなただからこそ、熱烈な恋が待っています。

岩田裕子

6月17日 カトレア

カトレア〈ラン科〉

☆花言葉――年配のひとの魅力
らんの花は、遊びもぜいたくもしつくした、大人の魅力の匂いがする。カトレアは、まさにそんな代表です。ときどき仕事を忘れて子どもより大騒ぎ…… そんな大人たちに好かれてきました。
19世紀ヨーロッパの紳士たちは、この最高級の値段で、色も形も華やかな花をボタンホールにさし、気どって街を歩いたのです。21世紀の女の子より、派手好きだったかもしれないわね。
イギリスの園芸家カットレイからこの名がつきました。南アメリカ原産。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
知的でセンスよく、合理的に考える人。友達がいっぱいいます。そんな友達の中から恋人が生まれそう。大人になると、大輪の花が咲くようにあでやかな人になります。

岩田裕子

6月16日 ばら(白)

ばら(白)〈バラ科〉

☆花言葉――あなたを尊敬する
花は数多くあるけれど、戦争の名前になったのは、ばらだけ。
15世紀後半のイギリス。ランカスター家とヨーク家が王位を争い、30年間、戦闘を続けた。その名も、「ばら戦争」。両家がそれぞれ、紅ばらと白ばらを紋章にしていたからです。
結果は、両家の令息と令嬢が結婚し、新しい王家をつくりました。新しい紋章は白ばらと紅ばらを組み合わせたものに。
関係ないけど。『白ばら紅ばら』というグリム童話もあったっけ。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
まじめさは少しおさえて。少しハメをはずしてみると、毎日が楽しくなりますよ。人に尊敬されてるあなただから、危険には近づかないはず。

岩田裕子

6月15日 あざみ

あざみ(紫)〈キク科〉

☆花言葉――独立
愛らしい赤紫のあざみの花。だけども枝はトゲだらけで、だからこそ国を守ったのですよ。
13世紀、スコットランドにノルウェー軍が攻めこんだ。城をとり囲み、壕に一歩足をふみ入れると、そこは一面あざみの園。トゲにひっかかれたノルウェー兵は、悲鳴をあげて退散したという。
一国の独立を守ったこの花は、スコットランドの国花なのです。この国には、アザミ騎士団というのがあって、男の子はみんな入団したがったとか。
別名「貴婦人の指」。どちらも、ひっかくものですもの……。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
独立心のつよい人。そんなあなたを尊敬している人は少なくありません。未来の恋人もその中に。あなたからも尊敬できる人を選んでね。

岩田裕子

6月14日 ライラック

ライラック〈モクセイ科〉

☆花言葉――愛のめばえ
私は『ムーミン・シリーズ』が大好きです。彼らが会議を開くとき、どこに集まるか知ってる?気どりやのスノークが呼びかける。
「みなさん3時にあのライラックのしげみのところに、集まってください」って。ライラックのしげみには、じゃこうねずみのハンモックがかけられブラブラゆれている。
スノークはカツラをつけ、机のまえにすわって、すっかり裁判官の雰囲気。あたりにはライラックの甘い香りがただよい、のどかな午後のひとときです。
イギリスでは5月の花祭りに飾る。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
素朴な中に華やかさをたたえている。気どりのない感じのよさが、あなたをいつも人気者にします。未来の恋人は友達の中に隠れてるわ。

岩田裕子

6月13日 グーズベリー

グーズベリー〈ユキノシタ科〉

☆花言葉――予想
この名を訳すと「がちょうの果実」。なぜこう呼ばれたかというと……。
①がちょうがこの実を好きで、木が裸になるまですっかり食べちゃう。
②がちょうの卵に似てる。
③がちょう料理にそえる。 ほかにもいろんな説があります。
日本名は、「すぐり」。栗のように丸くて、すっぱい実だからですって。ジャムにすると、おいしい。
ロシアのエカテリーナ1世は、この実でつくったシャンパンが大好きだったとか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
華やかな雰囲気が好きだし、似合うのです。でも今から身のこなしなど研究しておかないと楽しめませんよ。それから知性もみがいてね。

岩田裕子

6月12日 カーネーション

カーネーション(ピンク)〈ナデシコ科〉

☆花言葉――熱愛
昔から「愛を伝える花」として、キューピッドの役割を果たしてきました。お母さんに贈る花なのも、その役割からでしょう。だって、愛してますものね。
妖精のような美しさの人気女優オードリー・ヘプバーン。その代表作『昼下りの情事』は、無邪気な少女が中年プレイボーイに恋をするお話です。
大人を気どって背のびした少女は、男の胸からカーネーションをぬきとり、「じゃ」と軽く別れます。でも、家に帰ると、その花を大切に冷蔵庫にしまう。彼のかたみの寿命をのばしたくて。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
美的感覚にあふれ芸術的才能にも恵まれた人。きっとすてきな恋もプロデュースできるでしょう。好きな人を、必ず射とめてしまう人。

岩田裕子

6月11日 ははこぐさ

ははこぐさ〈キク科〉

☆花言葉――いつも想う
またの名を「ゴギョウ」。
春の七草のひとつです。
花は明るい黄色。
小さい花がかたまって咲きます。
ひとつの大きな黄の花に見えるけど、じつは糸のように細長い雌花と、ちょっとふくらんだ両性花が混ざってるの。

葉っぱは、綿毛におおわれている。
その葉を細かくきざんで、もちつき機でもち米とつくと、おいしいわ。
子どものころ、『母子草』という漫画を読んだことがある。
やさしいお母さんのお話でした。
ところで、「父子草」という花もあるのよ。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
素敵な恋をプロデュースできる。
そんな才能があるので、華やかな一生をおくります。
誰かを好きになると、「いつも想ってる」情熱の人。

岩田裕子

6月10日 オーク

オーク〈ブナ科〉

☆花言葉――歓待
ヨーロッパでは、木の王者とみなされている。
枝は天国まで達し、根は太く、地獄にまでのびていると信じられた。
ある国の伝説では、オーク王は1年の前半、森を支配し、夏至になると、ヒイラギ王に地位をゆずるとされる。

メーテルリンク作『青い鳥』には、チルチルとミチルが森の中で、木の精たちとおしゃべりするシーンがある。
ブナ、ニレ、ポプラなどにまじって、大王はやはりオーク。4千歳のじいさんで、白いひげが風にゆらゆらしてる。
ケルト民族の暦では、この日の木。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
機転がきき、いつも優雅なそぶり。
「面倒」なんて思ってもおくびにも出しません。
あなたの周りには友達がいっぱい。
政治家にもなれるわ。

岩田裕子

6月9日 れんげそう

れんげそう〈マメ科〉

☆花言葉―― 一体となってしまう
れんげそうには、もうひとつの名があります。
「げんげ」。
空じゃ雲雀がないてるに、げんげ畑は犂かれます。
(金子みすず「げんげ畑」)

昔は田畑に咲く、単なる雑草でした。
だから、空にヒバリの鳴いているのどかな日にも、抜かれなければなりませんでした。
ちらほら、花を咲かせて、かわいらしいというのに。
近頃は、美しい花といわれる。
れんげにとっては、天国の時代でしょう。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
約束を守り、実直なあなたは誰からも信頼されています。
まじめなのでいいかげんな恋はきらい。
心が一体となる恋の幸せは、もう間近に。

岩田裕子