Hiroko Iwata のすべての投稿

9月29日の花

アスター〈キク科〉

☆花言葉――私を信じてください
菊のなかでも、華やか花びらが数えきれないほど多く、黄色いめしべがうずまってしまったかのようです。学名は「美しい冠」。そんな感じの、花なの。
マルガレーテという少女が、アスターで花占いをした。「好き、きらい…」ずいぶん時間がかかったでしょうね。最後の1枚は「好き」。「きらい」だったらかかった時間分、悲しみが深くなりそうです。
ゲーテ『ファウスト』より。
アスターは、ギリシア語で「星の花」。聖ミカエル祭(9月29日)ごろ咲き、「ミカエルマス・デージー」の名も。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
あなたは想う人にきっと愛される。その秘訣は、恋人と感情をひとつにしてしまうことです。あなたの一途さで、それは必ず成功するわ。

岩田裕子

9月28日の花

とうもろこし〈イネ科〉

☆花言葉――財宝
焼いても、ゆでてもおいしい、とうもろこし。おしょうゆとバターをつけると、たまらなく美味。だけど、どこから来たのかしら。南米アンデス山麓が原産地ですって。
高さ2~3メートルで茎は太く円筒形。葉っぱも大きく、1メートルくらいあるのよ。てっぺんにふさふさしているのは、雄の花穂です。
『トウモロコシ畑の子供たち』は、スティーブン・キングのホラー小説。
温暖で雨の適度に降る土地に育つ。アメリカやブラジル、日本にだって。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
王者の風格。あなたは何でも実現できる。仕事にも恋にも堂どうと立ち向かい、必ず自分のものにしてしまう。秘密の恋には向いてません。

岩田裕子

9月27日の花

パイナップル〈パイナップル科〉

☆花言葉――完全
甘ずっばく、冷たいパイナップル。その「てんぷら」の作り方を知ってる?
はじめに衣。小麦粉とお湯をかき混ぜ、あわだてた卵白もふわり混ぜこむ。
パイナップルの輪切りにこれをまぶし、170度に熱した油できつね色になるまで揚げるのです。熱いうちに粉砂糖をまぶすの。レモン汁をふって……おいしそう。
(『アリスの国の不思議なお料理』より)
ブラジル原産。茎のてっぺんに小さな花が咲きます。色は淡い紫に青が混ざったの、そして赤が混ざったの。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
完璧主義で誠実。信頼度は抜群です。それなのにぼおっとしてるところが年下にも好かれる秘密。運命の人に会うまで時間がかかる星の人。

岩田裕子

9月26日の花

サルビア〈シソ科〉

☆花言葉――燃ゆる想い
レニングラードは、白夜でした。今はもう聖ペテルブルグとなった、この北の果ての都市は、8月というのに、セーターを着るほど肌寒かった。美しく、豪奢で、だけどどこか淋しげな街。
ここに、サルビアの赤が鮮烈に燃えていたのです。公園にも、道端やホテルの庭先にまで。まるで、北の街をあたためる、数かずの炎のように。
ブラジル原産。南方系の花ですが、昼夜の温度差の激しい北方の風土に、ことに色美しく咲き誇ります。
和名は、「紅花」。「緋衣草」の名も。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
ふたりだけの永遠の世界を求めてさまよう、愛の放浪者。あなたは全身全霊をこめた激しい恋をすることでしょう。妥協は似合いません。

岩田裕子

9月25日の花

白樺〈カバノキ科〉

☆花言葉――柔和
「君は白樺の森から逃れ出たニンフである」 西脇順三郎の詩の中に、こんな一行を見つけたとき、とてもうれしくなりました。
北海道や信州、スキー場などで見かける白樺の森は、どこまでも白と墨色の幻想的な世界で、妖精(ニンフ)たちの笑い声が聞こえてきそう。
白樺は白いかばの木です。英語では「銀のかばの木」と呼ばれている。
木は軽いので、木靴やほうきの柄、カヌーの材料にもなる。北欧では甘い樹液を発酵させて、お酒を作ります。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
ひかえめだけど、理想が高い。自分を失わないクールさをもっています。でも恋におだやかさはじゃまもの。ときには野生的に行動しよう。

岩田裕子

9月24日の花

レースフラワー(白)〈セリ科〉

☆花言葉――可憐な心
メキシコ産の花といえば、ひまわり、ダリア、百日草……。華やかすぎるほどの花が多いなかで、レースフラワーはちょっと異色です。
この繊細な花もラテン系だなんて。くねくねと曲線がおもしろい茎です。そのてっぺんに、極上のレースのような花をつけてる。
その花は、もうアリンコの世界の花かと思うほど小さいの。人間の指ではつまめないほど。ピンセットでも無理かもしれない。そんな花を無数に咲かせて、全体を見ると球形のデリケートなレースフラワーに。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
元気がよくて、面倒見のよいリーダー格。いつも強がりいってるけど、じつは可憐な心をひそませています。好きな子にだけ見せてあげて。

岩田裕子

9月23日の花

りんどう〈リンドウ科〉

☆花言葉――悲しむ君が好き
可憐な紫の花。
その根は薬として有名です。紀元前イリュリアの王ジェンティウスは、領民がペストに苦しむのに耐えきれず、山野に分け入り、神に祈った。「特効薬をお与えください」。
そして矢を放つと、りんどうの根にささった。これを飲ませると、病気はたちまち治ったという。英名ジェンティーナは、この王の名から来ている。
漢字だと、「竜胆」。葉は竜葵に似て、肝のように苦いからだとか。
伊藤左千夫『野菊の墓』は、りんどうのような少年と野菊のような少女との恋物語。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
正義感が強い人。裏切られると、ショックで落ちこみます。でも神はあなたが正しいことを知っている。未来の恋人も。自信を持ってね。

岩田裕子

9月22日の花

ムスカリ〈ユリ科〉

☆花言葉――失望
別名を「グレープ(ぶどう)ヒヤシンス」。小さなビンのような形の花を、太い茎にたくさん咲かせ、1房のぶどうをさかさにしたようでもあります。
色は、紫や空色が一般的。黄色っぽい花をもつモスカーツム種は、じゃ香のように、印象的な香り。
ある植物学者は、「よい匂いをもってるから庭に植えられるのであって、決して美しいからではない」といっているほど。ただし、白い花の種類は評判がよく、「スペインの真珠」という美しい名も持っている。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
他人の苦しみを自分の苦しみにしてしまうほど、思いやりに富んでいる。そのため、人に裏切られて失望することも。やさしくて魅力的。

岩田裕子

9月21日の花

ひゃくにちそう〈キク科〉

☆花言葉――離別した友への思い
メキシコ原産。16世紀の皇帝モンテズマの庭には、ダリアやひまわりや色とりどりの百日草が咲き乱れ、まるで天国のようだったとか。
その陰におかかえ庭師の努力があります。新しい品種が届くたび、耳に針をさして流れる血をふりかけ、美しい花の咲くのを神に祈ったというのです。
ブラジルでは、幸運を招く花。年に1度のカーニバルの日。華やかなパレードに向かって、人びとがいっせいに投げかけるのがこの百日草。カラフルな花びらで、道が見えないほどだとか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
友情を大切にする人。ひとりが好きではないのですね。年代により友達は変わっていきますが、いつもよい人間関係に恵まれる運勢です。

岩田裕子

9月20日の花

コスモス(ピンク)〈キク科〉

☆花言葉――乙女のまごころ
「春なのにコスモスみたい」という化粧品のコマーシャルがありました。そうか、コスモスは秋なんだ……とバカみたいにあらためて思った。
コスモスの華やかさ、軽やかさは春のイメージ。深まりゆく秋には、ききょうや曼珠沙華など、一種、影のある花が似合う……と勝手に思っていたのです。
だけど、台風がすぎて、からりと晴れた青空のもと、前夜の雨にしっとりぬれたコスモスの一群れ。あれは、なんとも美しい。
日本名は、「秋桜」。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
機転がきいて、あわててるときも優雅なそぶり。「すごくできる人」との評判がたっています。コスモスのようなさわやかな恋が待ってるわ。

岩田裕子