あんず〈バラ科〉
☆花言葉――乙女のはにかみ
杏あまそうな人は睡むそうな (室生犀星)
熟した杏の感触は、こんなふう。
どこかのんびりと、少しお行儀が悪い女の子みたいです。
大人はいつも「だめ!」って怒るのだけど、この杏娘はいつも笑顔がかわいくて、すぐ許されちゃう。
そんなふうな感じがするの。
桜が高貴な姫君なら、杏は旅芸人の舞姫。生き生きとした魅力がある。
花は、うす紅、または白。
信州などで見るあんずの森は、花びらがふわふわ霞のようにたなびいて、空へ舞いあがっていきそう。
◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
人見知りするほう。
きちんとしてるから、ふざける子がきらい。
でも、近い将来そういう子を好きになっちゃうかも。
恋は盲目ですもの。
<岩田裕子著 バースディ花うらない366(小学館)より>