4月23日 三色すみれ(紫)

三色すみれ(紫)〈スミレ科〉

花言葉――もの思い

この花は、はるか昔、ミルク色の花びらでした。あるときキューピッドの放った矢が刺さる。傷口からドクドクと血が流れ、そして生まれたのが、紫の三色すみれ。

孫をなくして、孤独にとじこもる老人がいました。隣家の少女ベスは、彼をなぐさめようと、三色すみれの模様が入った上靴を編んでプレゼントしたのです。老人の凍った心がふわっとほどけた。彼のお礼は、ベスを本当に喜ばせました。それは、孫娘のものだったかわいらしいピアノだったのよ。『若草物語』の中の、すみれ色のエピソード。

 

花うらない(この日がお誕生日の方へ)

ひっこみ思案なほうですね。「人を傷つけるのでは」と思うと、何もいえなくなってしまうのです。
純情な人――だからみんなに愛されてる。

岩田裕子