三色すみれ(紫)〈スミレ科〉
☆花言葉――もの思い
この花は、はるか昔、ミルク色の花びらでした。
あるときキューピッドの放った矢が刺さる。
傷口からドクドクと血が流れ、そして生まれたのが、紫の三色すみれ。
孫をなくして、孤独にとじこもる老人がいました。
隣家の少女ベスは、彼をなぐさめようと、三色すみれの模様が入った上靴を編んでプレゼントしたのです。
老人の凍った心がふわっとほどけた。
彼のお礼は、ベスを本当に喜ばせました。
それは、孫娘のものだったかわいらしいピアノだったのよ。
『若草物語』の中の、すみれ色のエピソード。
◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
ひっこみ思案なほうですね。
「人を傷つけるのでは」と思うと、何もいえなくなってしまうのです。
純情な人――だからみんなに愛されてる。
岩田裕子