桜〈バラ科〉
花言葉――精神美
おとなになって、骨身にしみるようになったもののひとつに、桜の凄いような美しさがあります。
小説のせいかもしれません。坂口安吾『桜の森の満開の下』は、桜の化身のように美しい女と、むくつけき盗賊の、不思議な愛の世界を描いている。女は、人の首をほしいという。男は夜ごと、首を狩る。今日は姫の首。明日は子どもの。そしてある日、満開の桜の下で、男は美女の正体を見る。
桜の花びらの中にうずもれてしまった、激しい愛の日々。
花うらない(この日がお誕生日の方へ)
細やかな心くばりと大胆な行動力。あなたの魅力は、その二面性にあります。バランス感覚のすぐれた人。個性的すぎる人とは合いません。
岩田裕子