10月2日 菊(黄)

菊(黄)〈キク科〉

☆花言葉――わずかな愛
明治生まれのエッセイスト内田百間の作品に、『菊の雨』というのがあります。
ある日、観菊会に出かけた主人公。白菊、黄菊、大輪、小輪のみごとな花の列。しみじみ眺めて帰宅すると、雨が降ってきました。
降りそそぐ雨の中に、今見たばかりの菊の列が、列の終わるところから逆に、列の始まりの方へ向かって、雨の間を縫って、ぐるぐる回り出したという。
不思議な菊の幻想世界。この花には、もうひとつの名がある。「亡霊の花」。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
明るくて世話好き。一見積極的なのに、じつはシャイな人。自分から恋を告白する勇気はないのね。でもその気になったら、必ず恋は実ります。あなたにはそんな幸運がある。

岩田裕子