つるにちにち草〈キョウチクトウ科〉
☆花言葉――楽しき思い出
フランスの少女小説に『青い麦』というのがあります。16歳のフィリップと15歳のヴァンカの間のほのかにゆれる恋心。ヴァンカの瞳の色が、にちにち草の青なのです。吸いこまれそうなほどの深い青。別名「魔女のすみれ」というように。
この草には、不思議がいっぱい。男と女が、たったふたりでこの葉を食べると、愛が生まれるという。月の満ちる夜、この花を摘むと、狂気を治すともいわれます。アングロサクソン人の間では、へびの毒を消す草でもある。
◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
初恋の思い出を一生持ち続けるロマンチスト。大人になって後悔しないように、ステキな恋をしてください。“今”は二度と来ないのです。
<岩田裕子著 バースディ花うらない366(小学館)より>