11月18日

つばき(ピンク)〈ツバキ科〉

☆花言葉――申し分のない魅力
19世紀ヨーロッパでは椿の花がすごい人気だったといいます。
高価だけど、優雅さの象徴として喜ばれた。

ロンドンの大きな花の種屋「ロッディジーズ商会」は、店内に椿の森を持っていた。
クロウタドリやツグミなどが木に巣を作り、開いている温室の窓から、楽しそうに出入りしたという。

パリのしゃれ男、ラトゥール・メズレイは、「椿の君」と呼ばれていた。
いつも椿の花をボタンホールにさし、パリに住んでいた19年間に椿代として5万フランも使ったのだとか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
寒さの中で春を待っている椿の花は、いつも誠実、そして明るいあなたに似ている。
異性はきっと気づいていますよ。
あなたの深い魅力に。

岩田裕子

11月17日

てんにんか〈フトモモ科〉

☆花言葉――愛
白またはばら色の5枚の花びらをひらく。
またの名を、桃金嬢。
その華やかさから、古代ギリシアでは、花冠に使われた。
結婚式のたび、出席者が全員頭にのせたので、ギリシアの市場には、この花冠を売る店が何軒もありました。

神話によると、不良青年のミルティルスがある男に買収され、王を殺した。
ミルティルスが男にお金を要求すると、逆に殺されてしまったのです。
父の神がそれを悲しみ、息子の死がいを「天人花」の木に変えたという。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
「あなたといると元気になるわ」と言われたことはありませんか。
明るく楽しく、『若草物語』の長女メグのよう。
彼女は天人花が大好きでした。

岩田裕子

11月16日

トマト〈ナス科〉

☆花言葉――完成美
ジョバンニは窓のところからトマトの皿をとってパンといっしょにしばらくむしゃむしゃ食べました。
(宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より)

賢治はトマトが大好きでした。
大正時代は、まだトマトが珍しく、食べられない人も多かったのですって。
お砂糖をかけて、無理やり口につめこむ人もいたほど。
でも賢治は、私たちのように、お塩を、ちょっとふって食べてた。
ひとより2、3歩進んでたのね。

トマトは体によい野菜。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」というほど。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
最後までがんばる気力の持ち主。
完璧主義者です。
ときには「負けるが勝ち」と思ったほうが、結果的にはうまくいくこともあります。

岩田裕子

11月15日

おとぎりそう〈オトギリソウ科〉

☆花言葉――迷信
黄色のかわいらしい花を、かたまって咲かせる。
やや円錐形で、女の人のおしゃれな帽子のようにも見えます。

昔から薬草として知られ、切り傷や打撲、鳥の傷の妙薬でもありました。
昔、南北朝時代に鷹狩りの名人がいた。
鷹が傷をおうと、どこからか草をとってきて治してしまう。
誰もが、その草を知りたがったけれど、彼は口を閉ざしたままでした。

ところが、その秘密を弟が教えてしまったのです。
兄は怒って、弟を切り殺してしまった。
その草の名が、「弟切草」に。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
社交家で才能豊か。世渡り上手といえそうです。
性格は明るく、つねに上きげん。
欠けてるのは、ねばり強さ。
それさえプラスすれば完璧。

岩田裕子

11月14日

われもこう〈バラ科〉

☆花言葉――変化
高原をいろどる、秋の名草「吾亦紅」。
針金のような細い枝が2つに分かれたその先に、桑の実に似た、暗い紅の花を咲かせます。

「吾も亦紅」と、名前で主張しなければならないほど地味な花ですが、ほかの秋草と合わせて生けると、そのポッ、ポッと空を飛んでいるような紅がきいて、一転、風雅なおもむきの花となります。
昧わいのある、名脇役といったふう。

淋しげなのは、中国、シベリアなど寒い土地の出身のせいでしょうか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
じっとしてるのがきらい。
それだけに変化に満ちた人生を送れそうです。
退屈とは無縁。
困難があってこそ成長するのです。
恐れず冒険を。

岩田裕子

11月13日

ひなげし〈ケシ科〉

☆花言葉――なぐさめ
その蕾は、ごわごわの黒く短い毛でおおわれ、植物じゃないみたい。
そして、香る。
甘くなく、すっぱくもなく、苦くもなく。
すーっと鼻腔をすりぬける。
乾いて、こげたような香り。
誰にでも好かれるわけじゃない。
個性的で自分の雰囲気をもってる花。

蕾がほわっとはじけると、くしゃくしゃの花びらが顔を出す。
何色?瞬間の小さな賭けです。
オレンジ、白、桃、真紅に黄、しぼりがかったの、1枚だけ別の色が混じったのもある。
パチンとまたはじけた。
今度は何色?

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
集中力があり、とくに専門的な分野で頭角を現していく人。
時間をかけて、自分の世界を作ってください。
恋愛運は遅咲きですが幸せに。

岩田裕子

11月12日

こぶし〈モクレン科〉

☆花言葉――友愛
春先、小枝の先に、ほわっとひらく、大きな白い花。
6枚の花びらがあっちこっちに向いている風情も美しく、宮沢賢治は「白鳩がとまっているよう」とたとえています。
羽をばたつかせて、今にも飛びたちそうに。
そんな感じ。

春もっとも早く咲くので、昔の農民たちは、この花を田仕事にかかる合図にしたのだとか。
葉は卵形で先が急に細くとがり、裏側は、淡い緑色をしてる。
つぼみが、人の「拳」に似ているので、この名に。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
あなたの発想は、すべて心の底からの切なる呼び声。
そのとおり実行すれば、なんでもうまくいきます。
友達も直感で選べば、正解。

岩田裕子

11月11日

栗〈ブナ科〉

☆花言葉――公平に扱って
甘くて、おいしい栗の実。
ヨーロッパでは、スペインの栗が美味ですって。
日本では、丹波栗が有名で、マロン・グラッセ、マロン・パフェになるほか、外国にも輸出されているのです。

栗は聖なる木。
イタリアではとくに。
この国には、幹の回りが21メートルもある栗があり「百人乗りの木」と呼ばれているとか。
そして、今日、聖マーティンの日。
イタリア人たちは貧しい人びとに、おいしい栗を分け与える。
そんな風習があります。
お金持ちにもそうでない人にもやさしい世の中になりますように……栗の思いの花ことば。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
行動力がある人。
でも淋しがりやです。
人の気持ちを思いやるようにすれば、孤独感もなくなります。

岩田裕子

11月10日

しゃくやく〈ボタン科〉

☆花言葉――はにかみ
昔の王女さまの、ふわふわドレスみたい。
柔かなスカートを何枚も重ね、舞踏会でくるくる踊りまくるのです。

この花びら多く、華やかなしゃくやくが、東洋でも西洋でも薬草だったなんて。
漢字でかけば「葛薬」。
しゃく(腹痛や胃けいれん)の薬だったのです。
ヨーロッパでも同じで、あらゆる内臓の病気を治す、といわれたの。
「この草の根を掘るのは神にかぎる」という伝説もあります。

色は、白、ピンク、濃い紅とその中間色。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
はにかみやで、人前に出るのが苦手。
あなたは空想の世界に生きているのです。
あなたの繊細さを理解してくれる恋人がもう現れますよ。

岩田裕子

11月9日

カラー〈サトイモ科〉

☆花言葉――すばらしい美
ナイルの岸辺に多く咲いている。
春が来て、川の水が氾濫するようになると、その不思議な花を水面に映すのです。
熱さをはねかえす純白。
ゆりの純白なのです。
そのため「ナイルのゆり」「エジプトのゆり」との別名も持っている。

また、すっととんがった花の形から「トランペット・リリー」のニックネームもある。
日本には、江戸末期オランダから伝わったので「オランダ海芋」と呼ばれた。
芋の字がつくのは、サトイモ科だから。
少し意外な気もしますね。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
情熱と内気。
二面性のある人。
自分でも、どちらが本当だかわからなくなることがありますね。
どちらも本当。
そこがあなたの魅力なのよ。

岩田裕子