12月14日

アシ〈イネ科〉

☆花言葉――音楽
古代ギリシアの少年たちは、羊の番をしながら、細いアシに穴をあけてつくったアシ笛を吹き、夜になるまで楽しんだといいます。
『ギリシア神話』では、牧羊神パン(上半身は人間で、下半身はヤギ)がアシ笛の名手とされた。
ミダス王がパンと仲よしになり、アシ笛を聞くのを楽しみにしていた。
ところが山の神トモラスはオルフェの竪琴のほうが音色がよい、と判断したのです。
ミダス王はそれに反発。
怒った山の神は、王の耳をロバの耳に変えてしまったとか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
ひとを頼りにする傾向があります。
決断力がありそうに見えて、甘えんぼうなんですね。
愛情深く、やさしいあなた。
自立心は養ってね。

岩田裕子

12月13日

つばき(白)〈ツバキ科〉

☆花言葉――申し分のない魅力
『五弁の椿』という小説があります。
時は江戸時代。
清楚で美しい娘が、次つぎと5人の男を殺していく。
恋をしかけて、相手が油断したところを、かんざしでひとつきにするのです。
死体のかたわらには、必ず1輪のつばきの花。
相手はみな、父のカタキでした。

この妖艶な娘は、まさにぽってりと厚ぼったい花びらをした、美しいつばきの化身のよう。
ぽたりと土の上に落ちる、そのいさぎよさといい、なんとも魅力がある花。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
優雅な雰囲気。
品もあってかわいくて、あなたは魅力的です。
でも、自分から恋をしかけるのは苦手。
はじめは、よい聞き手になることです。

岩田裕子

12月12日

プラタナス〈スズカケノキ科〉

☆花言葉――天才
街路樹として親しまれている。
その葉の生い茂った木陰は涼しく、風がふきわたって気持ちよいのです。

そのせいか、古代の英雄アレキサンダー大王が、この木陰でまどろんだという。
そして夢を見ました。
玉座にすわった王は、2匹の空飛ぶ怪獣グリフィンを結びつけて、天空へと飛んでいったという。
大地がぽっちり小さく見えたころ、神の怒りにふれて地上に戻ってきた。
そんな夢。
ギリシアの哲学者プラトンは、この木の生えたアカデミアの森で学生に哲学を教えたという。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
なみはずれた天才的な何かを持っている。
気づいていますか。
きっと成功します。
ただし、油断すると、突然、足をすくわれるかも……。

岩田裕子

12月11日

ふき〈キク科〉

☆花言葉――私を高く評価して
親せきのお寺の庭にたくさん生えるので、子どものころ、その葉をよくつみました。
だけど食べると苦く、子ども向きではなかった気がします。

ふきのとうは、ふきの花のこと。
早春のまだ寒い朝、土をわって頭をもたげる、けなげな花です。

大人にはおいしい味で、てんぷらやおみそ汁の具になったりする。
せきを鎮め、胃をつよくする薬草でもあります。
雌雄が別の株で、雌花は白、雄花はクリーム色をしています。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
明るくてほがらか。
それなのに心の底では淋しがりやで、人に理解されたがっています。
まずは、自分で自分を理解することが先ですよ。

岩田裕子

12月10日

からまつ〈マツ科〉

☆花言葉――大胆
松というよりモミの木に似てる。
松なのに落葉するので、「落葉松」。

北国では、その新芽に春の訪れを感じるという、新芽の色は、アップルグリーン。
宮沢賢治が「ネクタイにほしいくらいだ」と書いた、冴えた緑の新芽です。
4~5日すると、新芽は青い針にかわり、やがてその青がどんどん混みあって、こんどはふるえる波になる。
春の陽をうけ、緑の波があたりいっぱい光り出す。
森のあちこちにかけられた、小さな緑の蜘蛛の巣のように。
宮沢賢治はそんなふうに書いている。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
社交的で大胆。
あなたはどこでもスターになれる。
今から自分をみがけば、華やかな将来があなたを迎えてくれるはず。
最高の青春です。

岩田裕子

12月9日

かみつれ〈キク科〉

☆花言葉――逆境の中でのエネルギー
「人がすっぱい顔をするのはお酢のせい。
苦い顔をするのは、かみつれのせい。
子どもの気だてがよくなるのは、キャンデーやなんかのせいだわ!」。
だれのひとりごとでしょう?『不思議の国のアリス』なんです。

乾燥したかみつれの花に、お湯をそそぐと、ふんわりリンゴの香りがする。
飲むと、少し苦い味。
有名なハーブティーです。
アリスは好きじゃないみたいだけど、風邪やら胃痛やらさまざまな病気に効くんですよ。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
理想が高い人。
それだけ誠実なのですね。
まわりに誤解されやすいので損をします。
つらいでしょうけど、あきらめてはだめ。
今のあなたのままでいれば、幸せはすぐそこです。

岩田裕子

12月8日

いちい〈イチイ科〉

☆花言葉――悲哀
平安貴族が手にもつ笏。
おひなさまで、見たことあるんじゃないかしら。
あの材料が「いちい」なのです。
それで貴族の地位のひとつをとって「一位」。

外国では、冬の精と縁が深く、北風の寒さが大好きな木といわれている。
ケルト民族のカレンダーでは「冬至」を表わす木です。
魔女の大なべにも入れるの。
シェイクスピアの名作『マクベス』にも、そのシーンが出てくるわ。
いちいの実は甘く、愛の象徴となっています。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
繊細で傷つきやすい。
その分相手には心づかいをするので、あなたのまわりは居心地がよいと思われています。
恋人は頼りがいのある人を。

岩田裕子

12月7日

くるみ〈クルミ科〉

☆花言葉――知性
アンデルセンの『親指姫』のベッドを知ってる?
それは、きれいにニスをぬったくるみの殻です。
敷ぶとんは青いすみれの花びら、かけぶとんはバラの花びら。

くるみの実はおいしくて、コーヒーによく合う。
夜ふけ、絵本を眺めながら、つまむのが好きです。
毎年12月に上演されるバレエ「くるみ割り人形」。
くるみを割るヤットコみたいな人形と大ねずみが戦争するの。
少女クララの夢の中の出来事。

ヨーロッパでは、この木に魔力があると信じられていた。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
知的で会話がとっても面白い。
頭の回転が早く、話題も豊富でクラスのスター的存在です。
違うと思うなら、自分に気づいていないのよ。

岩田裕子

12月6日

ラズベリー〈バラ科〉

☆花言葉――あわれみ
アイスクリームにそえるとおいしいの。
ラズベリージャムです。
ヨーグルトにも、ほんの少し。
大人っぽい味ね。
いちごジャムのように甘いだけじゃない。
マーマレードほど苦くもなくて、大人になりたての女の人……みたいな雰囲気のある、ラズベリージャム。

英国には、シラバブという甘い飲み物があります。
ラズベリージュースに白ワイン少しとお砂糖、いくつかのスパイスを加え、あわだてた生クリームをグラスいっぱい入れればできあがり。風邪の日に、いかがですか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
洗練された優等生タイプ。
恋人には注文が多いので、なかなかのめりこめません。
納得できる人が現れたとき、最高の幸せを味わえます。

岩田裕子

12月5日

すいかずら〈スイカズラ科〉

☆花言葉――献身的な愛
切りこみを入れた色紙をエンピツでくるくるっと巻いたみたい。
不思議な形のかわいい花です。
はじめは白、あとで黄色に色変わりするのもおもしろい。
中国名は「金銀花」。

つる性の植物なのでほかの木にからみつく。
兄弟愛の象徴でもあります。

古代ヨーロッパでは、神の酒(ネクトル)の成分だとされた。
甘い蜜をたたえているせいでしょうか。

漢字で書くと「忍冬」。冬にも花がしぼまないからとか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
寛大さと献身的な愛情を合わせもつあなた。
恋愛には積極的。
妥協しないので、恋人を見つけるのに時間はかかりますが、めざす相手と出会えたとき、実り多い人生が始まる。

岩田裕子