10月23日

はこべ〈ナデシコ科〉

☆花言葉――追想
4人姉妹の個性が楽しい『若草物語』。
それぞれが好きな花を庭に植えるのだけど、いちばん心やさしい三女ベスの選んだ花は「はこべ」。
小鳥の餌だからですって。

山道、畑、道端など、に生えている。
背丈は15~30センチ。
白い小さな花びらが、いたるところてんてんてんと緑の葉のあいだから顔を出し、まるで小鳥の足あとのよう。

春の七草のひとつ。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
泉のごとく発想がわき出る。
天性、企画力が豊かな人。
あなたには簡単でもほかの人にはとてもむずかしい、そんな優れた才能の持ち主。
過去にとらわれすぎなければ幸せに。

岩田裕子

10月22日

きんもくせい〈モクセイ科〉

☆花言葉――謙そん
木の犀と書いて、「木犀」。
この木の肌が、動物の犀の皮に似ているからですって。

きんもくせいは、金の花を秋のさかりに咲かせ、ぎんもくせいは、銀の花を秋の終わりごろに咲かせるのです。
実際は、金の花は黄色がかったオレンジ、銀の花は、白い花。
どちらも小さな花をかたまって咲かせ、木からこぼれおちそうなほど。

なによりも人をひきつけるのは、甘いその香り。
中国では、ウーロン茶の香りとしているとか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
人がらがよく、ひかえめ。
あなたに胸を熱くしてる人は多いはずです。
周りを見回してみて。
謙きょなのは長所。
だけど、愛には積極的に。

岩田裕子

10月21日

からたち〈ミカン科〉

☆花言葉――思い出
黒い枝ぶりが青緑の空をバックに冴えざえと美しいからたち。
そこに白い花が、まるでレースのハンカチを結んだかのように、枝じゅうに咲きほこっている。
花びらは細く長く、まるで風ぐるまのようにぴんと張ってる。
ただし、5枚の花びらなのです。

意外に、強大なトゲがある。3~6センチもの長さです。
花の芳香に誘われて、ふらり近づくと、ちくっとさされる。
トゲのすぐ根もとに、花は必ず咲いてるのです。

中国原産。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
色にたとえたらオレンジ色。
明るくってどこにいてもめだつし、おしゃれです。
おとなしい子に親切にするようにすれば、あなたの魅力がもっと深まるはず。

岩田裕子

10月20日

ニレ 〈ニレ科〉

☆花言葉――威厳
ニレの木の梢は上品で、ちょっと弓なりにそっているのも美しい。
北欧神話では、最初の女性が作られたとき、3人の神 ― オーディンから魂を、ホニエルから感覚を、ロキからは血と体温を贈られたという。
この女性はニレの葉でつくった着物を与えられたので、エンプレ(ニレ)と名づけられました。

フランスでは、「ニレの木の下で待ってて」というと、「あてにしないで」という意味。
ところが恋人にニレの葉を贈ると「会いにきて」というメッセージに。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
自分のことだけじゃなくクラス全体、社会全体が見られる人。
世界的指導者になるかもしれません。
いつも5年後を考えながら行動して。

岩田裕子

10月19日

イチョウ〈イチョウ科〉

☆花言葉――長寿
散りゆくイチョウ並木を歩いていると、ふわっと時間が消えてしまう気がします。
ただもう、ハラハラ落ちてくる、黄色い、三角の、軽い葉っぱを体いっぱいに受けて、自分もいっしょに、空へ舞いあがったり、地面をすすすっとすべったりしそうな、妙にたよりない気分になるのです。

秋の涙かもしれません、イチョウの葉は……。
もうすぐ冬の精がやってきて、1年間、お別れなのですもの。
でもそのまえに、葉っぱが落ちると今度は銀杏の実がふってくる季節。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
勉強家でセンスもある人。
人気のわりに友達は数少ないほう。
軽いつきあいより深い親友を何人かほしいタイプです。
一生の友ができますよ。

岩田裕子

10月18日

おにゆり〈ユリ科〉

☆花言葉――富と誇り
鬼百合の花が咲く庭
石の中に虎を発見する日のひらめき
(西脇順三郎詩集より)

詩とはイメージの遊びですから、意味不明のことも、ときとしてあります。
ただ、おにゆりの場合、虎が飛び出してもおかしくない気がする。
濃いオレンジ赤の、そっくりかえった花びらに、黒紫の点てんがちらばり、鋭いめしべをひけらかして、なんとも奇怪な魅力がある。
もしも花がドレスなら、おにゆりを着てみたい。私はそう思います。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
知的でセンスがよく、社交性にも恵まれている。
遊びでいっぱい恋愛しそうです。
相手を傷つけすぎてはだめよ。
明るい人と気が合いそう。

岩田裕子

10月17日

くちなし〈アカネ科〉

☆花言葉――とてもうれしい
あの白は……。
アイスクリームを薄くスプーンですくい、6枚の花びらに仕立てたみたい。
甘い香りも、アイスクリームのようです。
それなら、あの黄色いめしべは、ウエハースの黄色にあたるのかもしれません。

くちなしは、香り高く、静かな白の美しい花。
西洋では、男性がボタンホールにさす花として有名なのです。
またの名を「ケープ・ジャスミン」。
ケープ・タウン(喜望峰)から来た、ジャスミンの香りのする花だからとか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
女らしいっていわれる。
本人はそのつもりはないのに。
でも細やかな神経の持ち主だし、話し方もやさしい感じ。感情もゆたかな人です。

岩田裕子

10月16日

ベゴニア〈シュウカイドウ科〉

☆花言葉――片想い
大きな葉っぱのかげから、色あざやかな、かわいらしい花をのぞかせている。
両親の手にぶらさがってブランコしながら歩いてる、小さな女の子みたいです。
南国の花らしく、のびやかで、屈託がない。

遠く外国に住んでいながら(日本のことよ)すっかりリラックスしてとけこんでしまっている。
手間がかからず、1年じゅう、花の見られるのが楽しい。
葉が左右対称でないことから、「片想い」の花ことばが生まれたのでしょうか。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
おしゃれ上手で、ウイットに富んだ会話にも人気があります。
自分では意識してないのに、あちこちで恋のうわさをふりまかれそう。

岩田裕子

10月15日

ほととぎす〈ユリ科〉

☆花言葉――永遠にあなたのもの
ゆりの花をそのまま小さくしたシルエット。
白い花びらの内側に、濃い紫色の点てんが、水玉みたいに飛んで、かわいい。
鳥のホトトギスの、胸毛にもこんな点てんがあって、それでこの名となりました。

本州の中部地方より西のほう、九州、四国の山林にひっそりと咲いている。
いくつかの種類のうち、紫の斑点がもっとも繊細で美しいほととぎすは、近頃、花屋でも見かけます。
野性的なやまほととぎすは山でしか見られません。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
情熱的な恋を待ってるのですね。
でも待ってるだけではだめ。
自分をアピールしましょう。
そのためにも何かに打ちこみ、自分をみがいて。

岩田裕子

10月14日

ルバーブ〈タデ科〉

☆花言葉――忠告
ルバーブは、アメリカの野菜。
日本では、あまり知られていません。
私はルバーブの手作りジャムを食べたことがありますが、苦みがきいて、なかなか大人の味だと思いました。

「昼食には、マトンシチューとルバーブ入りのパイ。
どっちも大きらいです。
孤児院の味がするから」と手紙に書いたのは、ジュディー・アボット。
宛先は『あしながおじさん』ですよ。
孤児院の食事に登場するほど、あちらではありふれた野菜なのでしょう。

この草の根は、下剤の原料にもなっている。

◎花うらない(この日がお誕生日の方へ)
決断力があって、つっぱしっちゃう人。
Number1に慣れてるのね。
でもときどきは苦い忠告も聞いて。
ほめてばかりいる友達は頼りないもの。

岩田裕子